亜空間・迷路展

亜空間-迷路展

2014年3月28日(金)~4月1日(火) 11:00~19:00
会場:TEMPORARY CONTEMPORARY
Gallery1+Gallery2
東京都中央区月島1-14-7旭倉庫2F
迷路を視線で追うと,その経路が織りなす不確定な空間で
さまよい漂っている自分を発見することでしょう。
詳細は…

 「亜空間」は,日常に,しかも目の前にあるのに見過ごされてしまう現象を表す,新しい概念です。
 私たちは常に,刻一刻変化するおびただしい量の情報を,感覚器官を通して取り入れています。それらを脳が適切に処理した結果のごく一部を「意識」と呼ばれる小窓から覗くことによって,身の回りの世界を整合性のあるものとして捉えているようです。
 だが,ふとした拍子に,いつもと異なる世界が顔を覗かせる瞬間があります。大抵はいとも簡単に無視されてしまうために,現れたその現象は記憶に残ることもなく消え去ってしまいます。
 この「記憶に残らない現象」に着目できれば,意識が見落とす世界を楽しむことが出来るのです。今回展示する作品の迷路が表す空間で,そういった現象の一つを表現しました。
 立体表現されたこの迷路では,矢印から入って出口まで角柱のチューブの中を辿ります。途中の交差点では,上下・左右・前後の6方向から進路を選び,三次元に曲がる試行錯誤を重ねて行きます。
 この三次元に曲がる経路の形を単純化しようとする意識に対して,経路を彷徨った視線が捉えた不確定な空間,それが亜空間の現象です。
 私たちは,予定通りに物事が進むことに安心感を覚えます。反面,波間に浮かぶ ボートに乗って,行き先を決めずに漂ってみたい気持ちになることもあります。この迷路では,不安定に曲がる道筋を彷徨うことによって,そのような浮遊感を体験することができます。

会場風景

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展示作品

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MAZE-A

MAZE-A

(700mm×700mm×2)

MAZE-B

MAZE-B

(1,500mm×1,500mm×2)

MAZE-C

MAZE-C

(3,000mm×1,500mm)

MAZE-E

MAZE-E

(500mm×3,000mm×2)

MAZE-D

MAZE-D

(3,600mm×600mm×2)

MAZE-F

MAZE-F

(1,200mm×1,200mm×2)

MAZE-G

MAZE-G

(2,000mm×2,000mm×2)

MAZE-H

MAZE-H

(6,000mm×1,000mm)

MAZE-I

MAZE-I

(1,000mm×1,000mm×2)

MAZE-J

MAZE-J

(1,000mm×500mm)

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